EVOLVEと、POMTATA
始まり
POMTATAは、2012年1月にバッグデザイナーとしてキャリアを重ねてきた檜山さんが、
これまでの経験を携えながら、新たな表現を模索する中で生まれました。
- 立ち上げ当初は、絵本の世界との融合をテーマに、その世界観を形にすることからスタートしました。
しかし約1年後、そこに小さな違和感を覚えます。 - 「何かが違う。」
- そう感じたとき、檜山さんは本来自分がやりたかった方向へと改めて舵を切ります。
現在のテーマである「モードとカジュアルの追求」は、そこから始まりました。
- モードの緊張感と、カジュアルの抜け感。
一見、対極にあるようでいて、その間にあるバランスを探ること。 - 檜山さんが影響を受けた1970〜90年代のオルタナティブロックの空気は、POMTATAのデザインにもにじんでいます。
主張しすぎない中に、どこか芯のある佇まい。
それは、音楽から受け取った感覚なのかもしれません。
- 素材との出会い
- POMTATAを語るうえで欠かせないのが、グローブレザーです。
バッグデザイナーとして歩み始めた頃から、その柔らかさと手触りの良さに惹かれていたといいます。
当時からお客様にも喜ばれていたその革で、いつか自分が考えるバッグをつくりたい。
その想いは、時間を経ても忘れられることはありませんでした。 - その原点が形になったのが、POMTATAのアイコンでもある「ENVAN TOTE」です。
- ENVAN TOTEは、形を主張しすぎないバッグです。
やわらかなグローブレザーが生み出す、ゆらぎのあるフォルムは、
持つ人の暮らしに寄り添いながら自然と変化していきます。 - 「日常に新鮮な風を届ける」。
そのコンセプトの通り、ENVAN TOTEはグローブレザーを軸としながらも、季節ごとに素材を変え、その時々の空気を映し出しています。
- 転換点
- ここ2〜3年、檜山さんが辿り着いたのは「中毒性」という言葉でした。一度使うと、体が覚えてしまう。
素材の心地よさや、自然と手が伸びる使い勝手。
一見すると使いにくそうに見えて、実際には驚くほど使いやすい。 - モードを意識して生まれたデザインであっても、使う人にとってはただ自由に持てるバッグであってほしい。
その自然な距離感を大切にしています。 - 近年は、女性デザイナーも加わり、ブランドは新たな視点を取り入れながら進化を続けています。
デザインの幅を広げるという意味でも、その変化はPOMTATAにとって自然な流れだったのかもしれません。

- 職人と向き合う
- POMTATAは、自社工房を持たないブランドです。
バッグはミシンで縫製される中で、
職人によって仕上がりのニュアンスは少しずつ変わります。 - 檜山さんは、その違いを楽しんでいるといいます。
自身のデザインが、どのように仕上がってくるのか。
職人の姿を思い浮かべながら完成を待つ時間も、
ものづくりの一部。 - 職人と向き合うことで生まれる「おもしろさ」を大切にしながら、
日本のものづくりを支えていきたい。
そんな姿勢が、ブランドの奥行きを、静かに形づくっています。
責任
そして、POMTATAは長く使い続けてほしいという願いから、
修理の対応も行っています。
形式的な価格表はありませんが、何かあった時にはその都度考えるという姿勢があり
それもまたPOMTATAらしさだと思います。